銘柄診断@ 株式投資を始めて一年ぐらいは、自分の保有銘柄は他の投資家がどのように判断してるのか気になるもんです。 ましては株価が下がり続けたらなおさらです。 今日は誰にでも出来る簡単な銘柄診断の方法を書いてみます。 簡単ですが強烈な効果があります。 又、この方法はスクリーニングにも併用できます。 問題は各証券会社のスクリーニング項目に多少の違いがあり、其の場合類似した項目を使うしかありません。 ここではネット取引で老舗の松井証券のスクリーニングソフトを使うことにします。 サンプル銘柄をリアルタイムシュミレーション銘柄の4107で調べます。 1、まず保有銘柄がどの業種に属してるか確認します。   4107は化学業に属してます。 2、スクリーニング画面の業種欄、化学にチェックをいれます。 3、検索ボタンをクリック。 4、全国市場に上場してる化学285社が出てきます。 ここまでが第一段階です。 4107を同業種の中で比較していきます。 比較する項目ですが、 1、会社の規模を図る→年間売上高   ここではその項目がありませんから→総資産   総資産の項目もありませんから→時価総額   このように項目がなければ類似したものを使う。 2、会社の成長力を見る→売り上げ高伸び率 3、会社の収益率を見る→売り上げ高営業利益率   ここではその項目がありませんから→売り上げ高経常利益率 4、会社の収益力をみる→ROA(総資産利益率) 手元の銘柄バリュエーションのデータでは20項目位ありますが、この4項目だけでファンダメンタルズの急所を捉えることができます。 それでは2番の「売り上げ高伸び率」を比較します。 5、画面の表示項目を「売り上げ高伸び率」にします。 6、並び順の項目も「売り上げ高伸び率」にします。 7、降順でソートします。 8、2位に4107が出てきました。 化学業285社の中で2番目に高い伸び率を示しています。 次は3番の「売り上げ高経常利益率」を同じように比較します。 22位に出てきました。 化学業285社の中で22番目に高い伸び率を示しています。 4番の「ROA」を同じように比較します。 105位に出てきました。 化学業285社の中で105番目の中間を示しています。 「売り上げ高伸び率」も「売り上げ高経常利益率」も上位を占めてますが「ROA]が感心できません。 財務内容に問題がないか調べる必要があります。 ここまでが第二段階。 ここまで285社全社で比較してきましたが、会社の規模別に見なければ誤差が生じてきます。 売り上げ高が小さいと利益率はチョットの変化で大きくなります。 売上高が巨大でしたら利益率の伸びは中々増えません。 したがって大型、中型、小型銘柄に分けることにします。 おおざっぱに285社を三等分しますと、下から285〜191社が小型銘柄、190〜96社が中型銘柄、95〜1社が大型銘柄となります。 1、画面の表示項目を「時価総額」にします。 2 並び順の項目も「時価総額」にします。 3、降順でソートします。 147位に出てきました。中型銘柄になります。(96〜190) 96位の時価総額は689億円。 190位の時価総額は136億円。 136億円〜689億円の範囲で第二段階までの要領で比較します。 記事が長くなりました。続きは週末に書きます。 銘柄診断A 前回の記事を簡単にまとめてみます。 銘柄診断@ 業種別の確認 1、 保有銘柄の所属する業種を確認する。 2、 スクリーニング画面の所属する業種にチェックを入れて検索。 3、 全国市場のその業種に属する銘柄が全部表示される。 その業種の全ての銘柄で以下のランキングを調べる。 1、 売り上げ高伸び率 2、 売り上げ高営業利益率又は、売り上げ高経常利益率 3、 ROA 4、 売り上げ総額又は、総資産又は、時価総額 以上が前回の内容でした。 今日は最初に時価総額で大型銘柄、中型銘柄、小型銘柄の区分の方法を二つ挙げておきます。 前回もチョット触れましたが、 1、 其の業種に属する銘柄の数を三等分します。    時価総額の大きい順に並び替えてから三等分します。    この方法は、大型も中型も小型も同じ数になります。    おおざっぱな方法ですが簡単です。 もう一つはより正確な方法 1、 最小の時価総額と最大の時価総額の差額を三等分します。 2、 誤差を小さくする為、時価総額のトップ10銘柄を平均して、その平均額を最大時価総額とします。 3、 誤差を小さくする為、時価総額のアンダー10銘柄を平均して、その平均額を最小時価総額とします。 4、 平均最大と平均最小時価総額の差額を三等分する。 ところで規模別に区分する理由ですが、大型と小型を同じ、モノサシで比較できません。 同じように異業種間の比較も同様です。 これを無視すると、あやまった判断を下すことになります。 スクリーニングで銘柄抽出する時も注意しましょう。 それではサンプル銘柄、伊勢化学4107を規模別でランキング比較してみます。 区分の方法は銘柄総数を三等分する簡単な方法をとります。 1、 化学業285社を三等分しますと、95になります。 2、 時価総額の大きい順に並びかえます。 3、 一番大きい時価総額から95番目に大きい時価総額の銘柄が大型銘柄になります。 4、 96番目の銘柄に95をプラスすると191になります。    96番目の銘柄から191番目の銘柄が中型銘柄になります。 5、 191番目から最後の285番目の銘柄が小型銘柄になります。 伊勢化学は時価総額の大きい順のランキングは147位です。 中型銘柄に属します。 中型銘柄だけで「売り上げ高伸び率」「売り上げ高経常利益率」「ROA」をランキング比較します。 1、  スクリーニング画面の業種欄、化学業にチェック。 2、  時価総額欄に「136億円〜689億円」と、記入。(191番目の時価総額    は136億円、96番目の時価総額は689億円) 4、  検索。 5、  94社が表示される。 6、  売り上げ高伸び率→2位 7、  売り上げ高経常利益率→10位 8、  ROA→36位 結論 売り上げ高伸び率     全体→2 /285   規模別→2 /94 売り上げ高経常利益率  全体→22 /285  規模別→10 /94 ROA          全体→105 /285 規模別→36 /94 この銘柄はROAに問題があります。総資産のなかに無駄な贅肉があるか、設備投資で工場等の新設などがあったか、 借入金の増減等々調べる必要があります。 以上が簡単銘柄診断の方法です。馴れてくると比較項目を増やしより高度な判断が可能になります。 *注、通常スクリーニング画面の数値は、会社予想の今期分の数値です。     より正確な銘柄診断は過去3期分に渡って推移を見るようお勧めします。